カリウム保持性利尿剤 | |||||||||
一 般 名 | 製 品 名 ( 会 社 名 ) | 規 格 | 収 載 | 用法・用量 | |||||
2133.利尿剤−抗アルドステロン製剤 | |||||||||
カンレノ酸 カリウム |
ソルダクトン (ファルマシア)
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100mg 1管 | 80/12 |
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200mg 1管 | |||||||||
スピロノラクトン | アルダクトンA細粒 (ファルマシア) | 10% 1g | 78/04 | 50〜100mg /分割投与 | |||||
アルダクトンA錠 (ファルマシア) | 25mg | 65/11 | |||||||
50mg | 78/04 | ||||||||
トリアムテレン | ジウテレン顆粒 (寿) | 33.33% 1g | 68/12 | 90〜200mg /2〜3回 | |||||
ジウテレン錠 (寿) | 30mg | 65/10 | |||||||
トリテレン・カプセル (京都-住友) | 50mg | 65/12 |
Aldosterone アルドステロン | |||||
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Aldosterone Antagonists アルドステロン拮抗剤 | |||||
ステロイド骨格 17位に ラクトン環 が結合した
17-spirolactone 化合物は 皮質部集合管 アルドステロン受容体に結合することにより,アルドステロンの作用に競合的に拮抗する. すなわち ナトリウム−カリウム 及び ナトリウム−水素 の交換機構を阻害して ナトリウム イオン の排泄を促進し,カリウム,水素,アンモニウムイオン の排泄を抑制する. スピロノラクトン は高濃度では アルドステロン の産生をも抑制するとされ,その代謝産物 である canrenone も 抗アルドステロン作用 を有する. (カンレノ酸カリウム は canrenone の加水分解産物のカリウム塩) |
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Triamteren トリアムテレン | |||||
遠位尿細管で アルドステロン 他の 鉱質コルチコイド に拮抗してナトリウム利尿作用を示し, 一方でカリウムイオンの排泄を抑制する. 副腎摘出ラットでもナトリウム排泄作用を示すことから,利尿効果はアルドステロン拮抗作用 のみによるものではなく,尿細管に対する直接作用があると考えられている. ※「アルドステロン拮抗作用は無い」 としている資料もある |
構 造 | 一 般 名 / 適 応 症 ( 概 要 ) | ||
カンレノ酸カリウム [注射] ・原発性アルドステロン症 ・心性浮腫(うっ血性心不全),肝性浮腫 ・開心術 及び 開腹術時における水分・電解質代謝異常 |
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スピロノラクトン [細粒] [錠] ・高血圧症(本態性,腎性等) ・心性浮腫(うっ血性心不全),腎性浮腫,肝性浮腫, 特発性浮腫,悪性腫瘍に伴う浮腫 および 腹水, 栄養失調性浮腫 ・原発性アルドステロン症の診断 および 症状の改善
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トリアムテレン [顆粒] [錠] [カプセル] ・高血圧症(本態性,腎性等) ・心性浮腫(うっ血性心不全),腎性浮腫,肝性浮腫 |
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アミロライド ※薬価基準外 |
薬局 Vol.50, No.3 (1999) 1049-1065:東京大学医学部附属病院薬剤部:処方と薬の情報シリーズ2−高血圧治療薬 |
臨床と薬物治療 Vol.16, No.4 (1997) 377-381:大橋京一,立石正登:治療計画の為の薬理学−降圧利尿薬 382-385:徳洲会病院薬剤部:文献に見る薬剤データ比較一覧−降圧利尿薬 |